月曜日に研究室を訪ねてきた学生、Aさんの話です。
Aさんは、普段は控えめで恥ずかしがりやなのですが、学生会の主メンバーでもあり、行事の度にあちこち奔走して縁の下の力持ちになってくれている、ガッツのある女の子です。
研究室に入ると、「先生、これ…。」と小さな袋を差し出しました。 あけてみると…
ホドクァジャ(호도과자)という、胡桃の入ったお菓子です。韓国の人にはおなじみですネ^^。人形焼のような感じかな。
「わ~おいしそうっ。でもどうして?」
※韓国の学生は、授業の前後などに、飲み物やちょっとしたお菓子をくれることがよくあります。はじめの頃はなんだか悪いな~、いいのかな~、、、と戸惑いましたが、他の先生方も同様のようなので、これも韓国の贈り物文化の1つ(!?)と勝手に解釈して、今はありがたくいただいています。でも、研究室まで持ってきてくれたAさんは、何か理由がありそうでした。
「えっとですね…。私、少し前に学生会の後輩達4人と、近くの焼肉屋に行ったんです。それで~」
と、Aさんはそこから怒涛のごとく話し始めました。 全て日本語で!!
・焼肉屋に行ったら、中はほぼ満員だったので、外のテーブルに座って食べたこと。
・そこにいる客はどうやら自分達以外は全て同じ団体客のようだったこと。
・突然男の人に話しかけられ、その団体客の中の数人とAさんたちのメンバー数人の席を交換しよう!と言われて、戸惑いながらもそうして、団体客の人と飲むことになったこと。
・話していたら、その団体は全員日本人の大学生(男子!)ということがわかり、今研修でこちらに来ているらしいということ。
などなど。。
なかなかおもしろそうな話なのですが、ここまで聞いても、私には全く身に覚えがなく、ホドクァジャとの関係も全然見えてきません…^^;。
まだまだ話は続きます。
・その人たちは韓国語が全くできなかったので、日本語で話したこと。
・後輩は日本語がまだあまりできない子もいたので、Aさんが間に入って通訳のように日本語・韓国語を駆使していたこと。
・日本人学生はみんないい人で話が弾み、気が付くと3時間ぐらい!ずっと話していたこと。
うんうん、そうなんだ~。楽しそう^^。それに、Aさんすごいじゃない!
(でもまだ関連がイマイチ見えてこないぞ~。。)
「先生、、私は去年復学したとき、日本語をすっかり忘れてしまっていて、ある授業の自己紹介で私だけが韓国語で話したんです。とっても悲しくて、悔しかった。」
「焼肉屋で日本人学生と話しているとき、うわっ、私今日本語でこんなに話してる!どんどん日本語が出てきてる~!と自分でもびっくりしたんです。それで、そのとき頭に、去年のあの自己紹介のこととか、つらかったこととか、先生のことが浮かんできて…。」
その後、目をうるませてしばらくことばが出てきません。。
その様子をみて私もちょっとうるうる。。
「…それで、あ~私もこれだけ話せるようになったんだ~、と少し自信を持つことができたんです。先生にありがとうって言いたくて。。(再びうるうる…)」
そうだったのか~!やっと焼肉屋の話が理解できました。 (すっきり!!)
Aさんの気持ちが、とても嬉しかったです。
でも、私がこれまでAさんと接した時間は、本当にわずかなもの。
そこまで力がついたのは、他のなにものでもなく、Aさんの日々の努力の結果でしょう。
よくがんばったな~!
それから、ふと自分のことを振り返ってみました。
私も今韓国語を勉強しているけど、Aさんのように「自分でもびっくりする」ような経験は、まだありません。
語学を学んでいて、自分でその上達を感じることって、なかなかないものです(よね?^^;)。
Aさんの体験、羨ましかったです。
今私は、せっかく韓国に住んでいるのだから、韓国の人たちとたくさん触れ合って、こちらの人の考えを聞いて、自分の考えも言って、いろいろなことを心行くまで話したい!と思っています。何気ない日常のことだけでなく、それぞれの社会のこと、政治のこと、歴史や文化のこと、人生のこと…、いろんなことを話したい。話すことが大切だと思うので。
でも、それにはまだまだ韓国語力が足りません。。これまでに、そんなちょっと深い話をする機会も何度かあったけれど、結局言いたいことがうまく伝えられなくて、もどかしい思いが残ってしまうことが多々ありました。
だから、「韓国の人たちと心行くまで語り合うこと!」これが今の私の韓国語学習のモチベーションです。
Aさんの話を聞いて、見習わなければと思うとともに、決意を新たにしました。(その気持ち、続いてくれよ~^^;)
頑張ろ~!
월요일에 한 학생이 연구실을 찾아 와서 저한테 호도과자를 줬습니다.
그학생A상은 학생회의 주멤버이고 행사마다 열심히 활동하고 있는 명랑한 여자입니다.
근데 왜 줬는지 몰라서 물어 봤습니다.
A상이 전부 일본어로 긴 이야기를 시작했습니다.
조금 전에 학생회의 후배랑 같이 고기집에 갔는데 그곳에서 일본인학생단체를 만났다고.
그리고 그 학생들이랑 술 마시면서 3시간쯤 계속 일본어로 이야기했다고.
이야기하면서 자기가 이렇게 일본어를 유창하게 말하는것에 정말 놀랐다고.
A상은 작년에 복학했는데 그때 일본어를 다 잊어버려서 수업에서 자기만 한국어로
소개하느라고 그것이 정말 슬프고 분했다고…
일본학생랑 이야기하면서 문득 머리속에 작년의 그 분한 경험과 선생님이 떠올라 왔다고.
지금 이렇게 일본어로 말할 수 있어서 자신감도 조금 생겨 왔다고.
그래서 선생님한테 감사해서 선물을 갖고 왔다고 했습니다.
저는 이 이야기를 듣고 정말 기뻤지만 A상의 지금의 실력은 제 힘이 아니라 A상이
그동안 노력한 결과라고 생각합니다.
근데 제 한국어 공부를 돌이켜 보면 지금까지에 A상처럼 자신이 놀라던 경험은 아직 없습니다.
오늘은 A상의 그 경험이 부러웠습니다.
저는 한국에 살고 있는 이 기회에 한국사람들의 생각을 많이 듣고 제 생각도 많이 말하고
여러가지 마음껏 이야기하고 싶습니다.
그냥 일상생활뿐만 아니라 우리 사회, 정치, 역사, 문화, 인생…, 많이 이야기하고 싶습니다.
이야기하는 것이 정말 중요하잖아요!?
그래도 제 한국어가 아직 부족해서 그렇게 이야기하려면 아직 멀었습니다…
그동안 그런 이야기를 하는 기회도 있던데 제 뜻을 잘 못 전해서 안타까운 때가 있었어요.
“한국 사람하고 같이 마음껏 이야기할 것”
그것이 지금 제 한국어공부의 큰motivation 입니다!
あ、その後のAさんとの会話です。
私:「それで、その日本人学生とは、メールアドレスの交換とかした?」
Aさん:「それが…、しなかったんですよ~。」 ←本来の恥ずかしがり屋の性格がのぞいちゃったかな?
私:「ザンネン~。でも本当にいい機会でしたね。 じゃ、このホドクァジャ一緒に食べようか。」
Aさん:「いえいえ、明日は卒業写真撮影ですから、今日はもう食べません!!」
ははっ
1時間ほど夢中になって話したAさん(これだってすごいことだよね~!)、笑顔で部屋を後にしました。